最近読んだ本

気づけば数か月ぶりの更新になるのかしら!?

季節もすっかり秋ですね。

ところで最近は、県立図書館で本を借りる日々が続いております。

記録しておかないと、けっこう読んだ本のタイトルさえ忘れてしまう・・・。すでに忘れている本が多数あって、なんだかもったいない気が・・・。

辛うじて覚えている範囲で、

宮部みゆき 幻色江戸ごよみ(茂七親分が出てくると思ってたけど、違ってちょっと残念。「本所深川ふしぎ草子」と「初ものがたり」を読んだ後だったので、その関連かと思っていた。続きはないのかな?)

柴田よしき 小袖日記、やってられない月曜日

三谷幸喜 怒涛の厄年

中山可穂 ケッヘル(中山可穂は初めて読んだけど、久々に夢中になって読んだほどおもしろかった! しかし、ビアンの彼女の部分はいらないんじゃないかと思うんだけど。もっと読んでいたかったわ、遠松鍵人について。)

北村薫 玻璃の天(やっぱり文章が流れるようにうつくしく、文章のリズムにうっとり。おかげで持っている「円紫さんと私シリーズを再読。読み返すたびに新たな発見があることがうれしい。)

海棠尊 チームバチスタの栄光(今さらだけど、想像してたのよりおもしろかった。映画かドラマかのCMの方が頭にこびりついちゃってて・・・。「医学のたまご」を思い出して、ちょっと笑えた。なるほど・・・こういった人物関係だったのか! と。) 

貴志祐介 新世界より(今、上巻の途中まで読みかけ。)

う~ん・・・。もっと読んだ気がするんだけど、思い出せない・・・。

これと混ぜ合わせて、宮本輝先生を再読中。

本を読むしあわせをかみしめつつ、ページをめくる秋の夜長にしたいです。

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優しい止まり木

21c622ctxvl おけましておめでとうございます。

今日からお正月気分も抜けて、普段のお仕事モードに切り替える方も多いのではないでしょうか・・・?

そんな本日、私は職場の理科教師にマンガを借りました。

忘年会で隣同士の席になり、ひとしきり話題の盛り上がったマンガです。といっても私は読んだことなかったので、本日有難く借りることになりました。

まだ3巻までしか読んでないけど・・・バーに飲みに行きたくなりました。

お酒って奥が深いのね・・・*****⊂(¬^*) ゴクゴク・・・じゃなくて上品に飲みたいものですが・・・。っていうか、私の愛するバーでの数々の行動をお許し願いたい気分になりました・・・(==;)。

最近では飲みに行く機会も減り、寂しい気分を味わっていますが、今夜はこのマンガと家にあるお酒片手に、優しい止まり木を求めてさまようことにいたします(*^_^*)

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これからは走るのだ。

読んだ本【Run! Run! Run!】 著者;桂望美

これ、1回市立図書館で借りたけど、最初の方で(・・・なんか専門用語が多い・・・む・・・難しい本なのか??)って、いきなり途中下車してそのまま返却した本だった!

生徒に「市立図書館で立ち読みしたらおもしろそうだったから入れて!」

と言われ、とりあえず購入してみて読んでみたら、・・・なんだ面白いじゃない!

最近やたら小説界で「陸上」モノが多かったのは(気のせいか? だってあさのあつこさんでさえ陸上書いたから! ちょっと吃驚した!!)世界陸上のせいか?? 短距離・長距離両方を読んで、やっぱりよりドラマティックなのは長距離! 箱根だ!! と、勝手に認識を新たにた。

佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」(個人的には描写が長いのが気になった。)や三浦しをんさんの「風が強く吹いている」(箱根の認識を新たにした。非常におもしろく、よくこの分量にまとめたなと感心した。)なんかからの流れかとは思うけど、なんだか目にする本が、しかも読者層が若め(勝手な憶測ですが)の作家がこぞって陸上をテーマに描いている気がする。今年は特に。でもそれは悪くない。スポーツモノで爽やかならなお悪くない。学校図書館にどうぞと言わんばかりでとても良い。

これらの陸上ものに共通の爽やかさをはらんで、それにプラス走る遺伝子が絡んでいたので、読む方としてはハラハラ具合がより増して、しかも爽快な読後感で好かった!

それにしてもトップアスリートって高慢なのかな? いや、どれも「天才」は高慢だったから。高慢で周囲にうまく溶け込めないのがゆるやかにほぐれていくのは似ていた。こういうの、じっくり読み比べてみるとまた面白いのかもしれない!

 

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浅田の本領

読んだ本【歩兵の本領】 著者;浅田次郎

Photo_18 最初、エッセイだと思って読み始めたのに(あれ? なんか違う!?)と気が付いたのは3話目の中盤。いや~・・・気が付かなかった・・・1話目はエッセイのような口調で書かれてるから、全然気が付かなかった。

これは短編集でした。

ところであなたは、自衛隊に知人・友人・恋人がいませんか? もしくは遠い親戚とか、近所の人とか。

私はこれを読んでる間中ずっと、以前知り合った自衛隊員を思い出して苦しくなりました。

この本が書かれた舞台となる自衛隊は昭和44年頃だと思われます。まだ先の大戦生え抜きの帝国軍人の生き残りがギリギリいて、旧体制が残る時代。だから今の自衛隊とは多分、違うだろうと思う。思いたい。でも・・・思えない! これを読んでしまったからには自衛隊の意義とかなんとかじゃなく、もっと自分の身近にその存在を感じて苦しくなりました。

見慣れない等級とか聞き慣れない単語がいっぱいで戸惑い、何かっちゃ力で解決しちゃうのが馴れないけど、その一番近い理由が文の中にぽこっと書いてあると、(なるほど・・・)と納得してしまうから不思議。自衛隊も経験した浅田次郎だから、こんなことを、こんな風に書けるんだな。凄い人だな。と、浅田次郎本人にも改めて敬服しました。

大いなる矛盾を抱え、それでも自国の為には必要な自衛隊。

普段まったくそんなこと考えもしないのに、これを読んで考えちゃった・・・。

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円熟

読んだ本【月下の恋人】 著者;浅田次郎

Photo_12 円熟。

そんな単語を思い浮かべる浅田次郎の珠玉の短編集。「珠玉」ってこんな小説に正しく使用される単語だ。円熟した大人の凄味をひしひしと感じた。

若い作家は若いなりに面白いんだけど、浅田次郎のようにはいかない。『華麗なる一族』の木村拓哉が、どんな役をしても、良くも悪くも木村拓哉のように、浅田次郎はどんな作品を書いても浅田次郎。だたしこの作家、年と共にますます深みを増す。ヤクザな人生を歩まなければこんな文章を書けないのか。って、一瞬そんな余計なことまで考えてしまうぐらい。

派手な展開があるわけでもない、はっきりした結末を提示せずふつりと終わるものが多い。でも、私は好きだ。こんな作品を書く浅田次郎って、著者近影からは考えられないぐらい素敵な大人だ。

ただ、11の短編の中でどうしても1つだけ気になるものが・・・。10年の海外勤務から帰ってきた40の男が、32の美しい部下と結婚することに決めたけどこっそり「やめておけ」と言われ、社長の娘や愛人でもないのに結婚についての社内会議が行われ、あげく自らの母親からも「怖ろしい! 悪いことは言わない、手をついてあやまるんだよ」ってその彼女の「やめておいたほうがいい」理由が分からない! それだけは教えて欲しい!! 私の小さな脳では想像できません。

何かな~。永遠に年を取らない女。会社の秘密兵器とか? 

いったい何かな~????(゜ペ;)ウーン

 

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誠よ、どこへ行く。

読んだ本【池袋ウエストゲートパークⅥ 灰色のピーターパン】 著者;石田衣良

Photo_11 池袋も6巻目なのね。そりゃ誠ちゃんも年とるんだな。1冊が1年の巡るスピードで書かれていると思うんだけど、シリーズ6冊目だから誠は24歳。

今回もおなじみのサルとキングがレギュラー登場で、1話ごとの短編はどれも「今」(しかし単行本に鳴った時点ですでにリアルな「今」ではなくなってるけど。)を小説に巧く反映させて上手に書いてる。

が、少々食傷気味になってきました・・・。どうしよう、すごく好きな作家さんだったのに、最近なんだか文章がウソっぽい。読み手が穿っているのかもしれないけど、初期の頃のカッコイイ誠が鈍ってきた気がする。それは作品も年を経て成熟に向けているのか? でも、主人公の真島誠は24歳。未だ成熟するには早くないか?

作品も石田さんもそんな時期なのかもな。

それでも私は彼の作品を追って読むけど。

だからまた、今じゃなくてこの先、もっと成熟した(グッ)ってくる作品を読ませてください(@^_^)ゞ

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語りはじめたい作家

読んだ本【私が語りはじめた彼は】 著者;三浦しをん

この人の作品を、実は初めて読んだ。

前回だか前々回だかの、賞レースの候補作になった作品ではなかったかしら?

ふむ。読まず嫌いだったのは申し訳ない、三浦しをん。

なんとなく、読んでもないのにイメージとして好きでない作家だったの。ごめんね三浦さん。読んでもないのに嫌いとか言われるのイヤだよね。たった1冊読んで、このイメージを払拭。好きな作家に一転しました。

全部で6編の短編だけど、この短編繋がっている。【彼】大学教授村川を取り巻く、彼に関わりのある人々の断片であり、彼を捉えるようでもあり、捉えられない彼の話。

彼に関わりのある人のチョイスがまた良くて、近くもあり遠くもある人のチョイスなのよね。そのうち、私が知りたいのは彼ではなく彼を語る本人だという気がしてくる。6つの短編なのに、6つの長編を読んだような読後感。これって成功でしょ? 彼なんて、とらえどころがなくてもどうでもいい気がしてくるのはなぜ!? それほど魅力的な人物の連鎖でした。

おもしろかった。他のも読んでみよう!♪

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読んだ本【初恋温泉】 著者;吉田修一

Photo_8 年間100冊読むのが目標です。

今年はカウントしてないんだけど・・・読めたかな~。目標達成してるような気もするし、してない気もするし。

初恋温泉。温泉ってだけで借りちゃったよ。また市立図書館から。

私の大好きな温泉旅館ネタ(温泉旅館が大好きです。)なので、借りてみた。借りてみたけどなんだか様々な諸事情を抱えた男女の物語で、すーすー読んだけど、宿が先か物語が先か分からない作品になってました。

全部で5話。突然妻に離婚を切り出された夫から、初々しい高校生カップルまでの5話。前編に通じるのは温泉旅館ってだけ。実在する旅館のようなので、いつか行ってみたいな~と思ったのが青森の「青荷温泉」。ランプばっかりで暗い宿らしいけど。後でネットで検索してみよう~。

感想・・・。感想はまあ・・・。う~ん。すーすー読める温泉物語です。

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新種発見

読んだ本【世界音痴】 著者;穂村弘

Photo_7 以前から『ダ・ヴィンチ』誌上の彼のエッセイを読んでいて(この人変でおもしろ~い!)って思っていた。

市立図書館に行ったら、彼のエッセイがあったので借りてみたのね。

結果、やっぱり変! この人、変だ! その変さが哀しく愛おしい!! 凄いぞ穂村弘! 新種の種族を発見した感動に打ち震えましたo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

知ってはいたけど、やっぱりこの人歌人なんですって。1つの挿話ごとに歌が付いてるんだけど、彼が詠んだものもあれば、そうでないものもある。久しぶりに歌に触れたけど、最近のはピリリとしてて共感できるのね~。でも、より共感できたのは歌ではなく、彼のエッセイ! 凄い!!

歌も詠んでるけどちゃんと現実世界で生活していて、総務課長代理。その日常を綴ってるんだけど、変なの! こんな課長代理困る(笑)。回転寿司屋さんで注文は無視されるのでこの表紙らしい。ベットで菓子パンを一気食いするらしい。38歳独身で、眠ることが好きらしい。飲み会で席を移動できないらしい。とにかくこのエッセイ、笑う笑う! 

でも・・・笑っているのにふと、すうっと哀しさがこみ上げてくる。

切ないのよ。なんだか。おかしいのに切ない。おかしいのに哀しい。おかしいのに痛い。

読んでるうちに他人事じゃない気がしてきて! 私、この人のおかしなクセを(バカだな~。普通じゃないよあなた!)って思うのに共感できる。この共感が切なさをチラチラさせるんだろうな~。だって、この本のタイトル『世界音痴』ですからね!!

要チェックです。ほむほむ!

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仕事は楽しい

読んだ本【ワーキングガール・ウォーズ】 著者;柴田よしき

Photo_5 市立図書館でタイトルに惹かれてなんとなく借りてみた本。

そんなに読んでいない柴田よしきの本の中では『ふたたびの虹』以来の(おっもしろ~い♪)本だった。他の『フォーディア~』辺りを読んでみたけど、『ふたたびの虹』が先だったので、あまりにもその印象が良くて。

最初に読んだ作品のイメージがその作家のイメージを自分の中で決めてしまうことってない? 私は1番最初に出会った本のイメージでその作家を決めてしまう。

だから、柴田よしきはここに辿り着くまで(あれ~? こんな作品書く人だった~?)って、勝手に違和感を感じていたのだけど、この本で再び↑↑になった(*・・*)

37歳・未婚・入社15年目・有名音楽会社企画部係長。そんな肩書きを持つが人望も恋人もなしの墨田翔子。方や29歳・未婚・入社1年目・中堅旅行代理店契約社員・オーストラリア勤務の嵯峨野愛美。全然接点のないはずの2人が出逢い、全然別々に生活を送っていくんだけど、それまで無風状態だった状況がすこしずつ変わっていく生活を、翔子と愛美1話ごとに視点を変えて描いている。

視点を変えれば生活は楽しい。

分かっているつもりなのに、今見えている物が全てだと思いがちな日常。

そこにちょっと風穴を開けてくれるような作品だった。

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しずかにすすむ

読んだ本【ひとがた流し】 著者:北村薫

トムさんが幼い頃住んでいた町に流れていたという川のように、さらさらと流れるような物語だった。

文章がうつくしい。日本人で、日本語を理解でき、この、きらきらと流れる川面のようなうつくしい言語を理解できることが誇らしい。北村薫の文章って、どうしてこんなにリズムがあって、うたうように美しいのだろう?

ただこの内容を理解するのは、中学生じゃちょっと無理だな~。朝日新聞に連載された小説だけど、これはちょっと・・・難しいかもな~。ってことで、この本は〈私的読み物〉入りです。

人生ってきっと、こういうものなのだろう。

意識しない繋がりがあって、確たる保証のない未来があって、そうとしらない秘密があって。だから、生きることは眩しい。生きることは切ない。生きることは凄い。

私の持つ言語って単純・・・。北村薫を読んだ後は尚更イヤになるぐらい、ありふれた言語しか操れないな~☆∝∝∝∝§(⊃_⊂。)

高校からの繋がりを持つ千波。美々。牧子(この親子! 『月の砂漠をさばさばと』のお母さんとさきちゃんだ! って、鯖のみそ煮で鮮やかに思い出した。それまで思い出せないのが口惜しいぐらいの鮮やかさだった。)。なんともない日常が続くと思われたある日、千波の身に異変が起きていることが発覚する。

それでも淡々と日々は過ぎ、静かに時が流れる。

なのに、じわじわと心の奥から熱い物が押し寄せてくるところが、北村薫の凄さだと思う。

私もこの人のように、普段使う言葉をきれいに使いたいな~・・・って思うんだけど・・・・・・・((;・・ヘ)

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読んだ本【桃】 著者;姫野カオルコ

とてもとても! これは中学生の選ぶ図書室に入れられません。でも、中学・高校・・・そうだなあ、大学ぐらいまでを卒業した大人が読んだら、微妙に胸苦しいような不安定な冴えわたる・・・あの頃の気持ちに否応なくさせられてしまう本。

かつて少年少女だった人の読む物語。だから、まだ少年少女の渦中にいる人は、決して決して読んではいけない。読んでも多分、この本の表面を、出来事だけをなぞるだけで終わるから。これは大人の本だな。うん・・・。

Momo だいたい、帯からしていけませんから(笑)。

この本は『ツ、イ、ラ、ク』と対になってて、その本に登場する6人の視点でそれぞれ『ツ、イ、ラ、ク』の事件?を語る形式。それぞれ同じ市の同じ学校内にいたけど、当事者とそうでない人の視点で物事は全く異なる。事実が事実でなくなり、気持ちは気持ちでなくなる。

ある小さな町の出来事を多角的に6つの短編で表している。

この作家の感受性というか、この視点の鋭さは刺さるようだ。私は鈍感だとさえ思えてくる。14歳の感覚を描くこの視点は恐ろしいほど透明で、読むだけでもう、その感覚の中にいるようだ。“14歳の女と20歳の男の、精神年齢は同級生”私は(なるほど)と思ったけれど、どうだろう?

これから注目の作家だな。

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名医か、藪医者か。

読んだ本【イン・ザ・プール】 著者:奥田英郎

Inthep 直木賞受賞作『空中ブランコ』の、精神科医伊良部シリーズ2作目。

前回もすごかったけど今回もすごいよ! 伊良部先生の跳びっぷり(゜ロ)ギョェ  

今回の方がグレードが高くなってる気がする。より、最近の社会に密着した病理を扱ってるのよね。

伊良部総合病院の地下にある『精神科』に、看護婦・マユミと医学博士・伊良部一郎(しかし、野球選手くっつけたすごい力の抜けた名前だな~笑)が、「いらっしゃ~い」という甲高い声で、毎回問題を抱えた患者たちを待ちかまえている。カバみたいな太った体で脳天気にバカっぽく座ってる姿と、マユミの無愛想な顔を、不思議と容易に思い浮かべることができる。

精神科なんだからカウンセリングするのが普通だろうって、私でも思うのに、そんなのはいっさいナシ。大の注射フェチ。看護婦・マユミもきっと注射フェチ。注射の中身はブドウ糖らしい。効き目ってあるの? 精神科なのに注射って必要なの?!

でも、今回気がついたんだけど。

患者にしゃべりたいことをしゃべらせ、生い立ちとか性格がどうだとか聞いたってそんなの無駄。「生い立ちも性格も直らないから聞いてもしょうがないじゃん」って言い、じゃあどうしたたら治るのかの治療法は突拍子もないことばかり(必ずヤクザネタを使うワンパターンさが好き。)だけど、その何もしないでただの聞き役のまわるのが、最高のカウンセリングなんじゃないかな?

決して否定しない。むしろ受け入れすぎる。いつの間にか患者の周りをうろうろするようになる。

これって何もしてないなのかな?

最初は奇人でバカ? 患者が治っていくのは偶然!? って思ってたけど、2作目にきてちょっと見直した。

伊良部先生はバカではない。行動は、明らかに幼稚園児並みだしバカだし、つまり変人だけど。患者はこのバカに癒されるんじゃないのかな???

あれ?・・・やっぱり私、目が曇りだしたかも!? あの奇人を養護してる~(゜◇゜)ガーン

だってあんなに変なのに、もしも私が通院したらきっと一発で治りそうな気がするの。もしもその時がきたら、伊良部総合病院を探したい! 本物のバカなのか名医なのか、受診してる間にどうでもよくなってくるんじゃないかな~?

もしかしてそれさえも伊良部の計算・・・・・の訳、絶対ないな!

何でもないのになんだか落ち込むとか、気が滅入るとかあるときに、この本はオススメだな♪

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二番煎じ?

読んだ本【東京DOLL】 著者;石田衣良

石田衣良の書く世界は好きだ。

明るい方に希望が見えるように終わってるし、軽快でちゃんと正しい感じがして好きだ。

先日、ダーところごろしながらこの石田衣良の『東京DOLL』を読んでいたら、ダーが「石田衣良かあ・・・。」って、含みがありそうな声音でおっしゃるので、一体何事か? と聞いてみたところ。

「あんまり好きじゃないんだよね~。」

「なんで!? 『池袋~』も、おもしろいじゃない!? いい話書く作家じゃない!?」

「うん。いい話書くよね。でも・・・『池袋』とか『下北沢』とか、なんか似たような話書くからなあ・・・。」

(゜◇゜)ガーン た・・・確かにそうかも・・・・・・・☆∝∝∝∝§(⊃_⊂。)

内心(うぉのれダーめ!?(ー_メ))って思ったのに、じわじわとその言葉が浸透してしまいました。

でも、読んでいたこの本は違う!Doll

違うと思いたかったのに・・・。

アキハバラ@DEEP の二番煎じ? の気がした・・・。

読んでる間中、なんかおもしろくないんだよね・・・。

なんで? いつものあの疾走感はどうした!?

スカッと爽やかな感じはどうした!?

長編だからだめなの!?

そうれでも、中盤からとうとう読みづらくなって、とうとうぱらぱら~っとめくり読みする程度で終わってしまいました。

一体何が書きたいのか見えない。

アキハバラ系列の話にしても、じゃあもう少し中身が濃くても良かったのに?

MG(マスター・オブ・ゲーム)とその会社の面々対悪の大手企業に立ち向かう話ってそれはまるっきり! アキハバラと同じだよ!? わずかに違うのは、MGのモデルの女の子としきりと絡むところ。

アキハバラに女の子を足して売り出した感じで、きっと中高年にはこっちの方が受けはいいのかもしれないけど・・・それにしても、彼にしてはめずらしく平坦な文章。

何か書きたいの? 人形とののエロスか???

訳分からん・・・・・。

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将来への不安

読んだ本【反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークⅤ】著者;石田衣良

まこっちゃんいったいいくつよ・・・? 5巻だから、高校卒業してすぐの18で1巻だとして、順当にいけば23か~・・・。

23になると、さすがに自分の先の人生も考えるようになるのかな。

いや、きっと。まこっちゃんだから考えるんだろう。

文字にしない、そこはかとない不安や希望。そんなまこっちゃんの気持ちが行間から透けるようで、私もちょっと、23,4の頃のそこはかとない不安を思い出した。

この本書いてるのは、すでに石田衣良でなく、まこっちゃんのような気がするんだよね~。

石田衣良の手と口を借りてまこっちゃんが書いてる。きっと、いつかまこっちゃんは物書きになるんだろう。

たいがい、こんな本はいっつも県立図書館や市立図書館で借りてる本だから、出版業界と1シーズン遅れて読んでるんだよね~。ま、いいけど。

この本の読みやすいのって、短編数本でまとめてあるってとこだよね~。

だいたい、短編の1つが1冊になったら、私は通して読む体力ないかも。

表題になってる『反自殺クラブ』とか。1冊分ずうとこの調子だったら、きっと読む方の私が鬱々した嫌な気分になるかもな~・・・(¨;)

ドラマにもなった池袋シリーズの5巻は、池袋夜の底へ女の子をスカウトするチャーミングな彼のトラブル『スカウトマン・ブルース』、数十年前のヒット曲をひっさげ、今なお輝かしい流れ星を描いた『伝説の星』、中国から姉の仇を討つためにたってきた、中国系美女との『死に至る玩具』、そして自殺を阻止する『反自殺クラブ』。

どの短編も上品にできてて申し分ない。

ただ、最初の頃のキレや味が薄くなった気がするのは、読み慣れたせいだろうか?

相変わらずまことのお母さんはかっとばしてて、池袋の氷の王様キングだって健在。チビでいじめられっこだったのに、その辺の暴力団系列じゃ名の知れたヤクザになったサルだって登場の、脇は固められて安定している5巻なのに、まこっちゃんの『将来に対する不安』が見え隠れする巻だった。

スガシカオも歌ってるね。

退屈と充実で君はどっちを行く?

まこっちゃんは、今が安定してるのかな? 到底そのようには見えなくなってきたんだけどね?

さて6巻の誠ちゃんにはどんな事件が待ってるのか・・・今から楽しみだわ♪

県立図書館、一体いつ貸出開始するんだろ・・・。それが今の私の問題だわ!

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