セールスと表紙の関係

おもしろかった。瀬尾まいこの本、『戸村飯店 青春100連発』

Photo でも、言わせていただけるのなら、そのタイトルはないだろう!?

言わせていただけるのなら、その表紙の絵はないだろう!?

とても中学生が(基本、自分が読む本は中学生対象の青春小説になってしまいますから仕方ないんですけどね・・・。)手に取るような本の表紙ではないと思うんですけど・・・。

タイトルもどうなの・・・。なんかこう・・・。でも読み終わってみるとこれが一番しっくりくるようなこないような微妙な均衡を保つタイトル。

1つ違いの兄弟の1年間の葛藤を端的に可愛く描いた小説でした。きっともっと苦悩があるはずなのをさらりと乗り越えて、思ってもみなかった方向へ進む兄弟が爽やか。まさか、そんな兄弟いないでしょうと思いながら、でもいつの間にか読み終わってました。

大事なことを書いてるようでさらりと読みすすんじゃうのは、現役国語教諭の文章のなせる技なのか・・・。

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せつないきらきら

久々に「この作家良いよ! メガヒットだよ!」と一押しする作家です。

豊島ミホさん。エバーグリーン

彼女の描く視点が切なく、なんだか懐かしいあのときの感情を、“ぶわっ”と時間も空間も超えて体中が思い出してしゃがみ込みたくなるような気持にさせるような文章を書く作家です。

(よく見ていたな。)というのと、(よく頑張ってたね。)という二つの気持ちから、ついつい彼女を応援してしまいます。

貼り付けた「エバーグリーン」は中3の時の約束と、10年後の現在が交互に入れ替わり立ち替わり現れながら進む物語ですが、こんな約束したようなしなかったようなことが思い出されたり、・・・なんかもう、本当に切なくていとおしくて抱きしめてあげたくなる!!

エッセイの「底辺女子高生」も然り。っていうか、自分を「底辺」だと言うあたりがまた切なくていとおしいのよう!!

これを中3男子に薦めてみたところ「百○ページみたいな子が好みだ」とおっしゃってましたが・・・。ま・・・いいよ、やっぱりそうね、そんな視点よね・・・。

中学生にもなかなか人気。中学校に購入しても大丈夫そうな作品を探して、これからも購入していこうと思います。

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基本を知らない

新しい版で買い直した本の受入作業中にふと気になって、作業の手を止めたのが森鴎外の「山椒大夫」。

「高瀬舟」は読んだ覚えがあるけど・・・「山椒大夫」って書名はもちろん有名なのに・・・読んだっけ? 読んだっけ!?(’▽‘;;) と、急に気になり速攻読みました。もちろん本を読むのも仕事のうちですもの! いつもは作業が多くて読んではいられないけどね!

ページ数にしてみればほんの数ページ。その数ページの簡潔な文章と展開に圧倒されて、しかも(安寿と厨子王って絵本じゃなかったの!?( ̄△ ̄) !!)という、まったくもって恥ずかしい勘違いをしていたことに気が付きました。小さな頃のお気に入りの絵本、もしくは忘れられない絵本に、確か「安寿と厨子王」というタイトルで私の心に刻み込まれた物語があったわけですが・・・。いやはや・・・まさか森鴎外先生の作品だったとは・・・・・・。

もちろん、何十年も前に書かれた本なのに、さすが「文豪」と呼ばれる作家の書く本とは、こんなに心揺さぶられる感動を与えてくれるのかと、最後の行でうるうるしながら思いましたとも!

中学か高校の教科書に、山椒大夫のあらすじか抜粋かが載っていたような気もするし、夏休みの宿題の読書感想文で課題図書に指定されていた気もする。

しかし、当時の私は全くこの時代の文豪に興味がなく、読んでも文章が難しくややこしく感じられて、全く心に入ってこなかった! 残念です・・・(T^T)  もしも、せめて高校時代にこのきら星のような文豪たちの書物に心揺さぶられていたら、もっと私の持つ言語は発達していただろうし、脳も働いていたような気がする!! なんともったいない!!! 

恐ろしいことに、私は「学校司書です」と名乗っておきながら、この時代の作者の本をほとんど読んでないのです・・・( iдi )  読まなくちゃ! 読まなくちゃ読まなくちゃ!!

と、焦りにも似た焦燥感だけを募らせて、ふと見上げた文豪の本の山・・・・・・・・(__;)

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まさかそんなはずは・・・

418zzt4nj0l__aa240_ 読んだ本【容疑者Xの献身】 著者:東野圭吾

・・・そりゃあ、直木賞も本格ミステリー大賞も、ダブル受賞しちゃうはずだよ・・・。直木賞を受賞したときの各書評には「感動の涙が止まらなかった!」とか、「こんなに胸が震える本に出会うとは・・・!」とか書いてあって、正直(眉つば眉唾。つーか、なぜミステリーなのに泣く必要が??)と思っていましたさ。

思っていたのに嗚呼・・・嗚呼なんてこと! 私はこの本を読む時期を見逃しているとしか思えない!! 

最後、自然と涙があふれてきました。これはミステリーでなく、純粋な愛の物語なのでした(T_T)

殺人事件・動機・殺害方法・犯人が分かっていて、だからなお、捕まってほしくない気持ちが強く、犯人に感情移入をして読んでいたけど、なんだかどうも事件が違う方向へ流れている・・・? と思った時にはもう、東野トリックににどっぷりはまってました。

普段ミステリーを読むとき、特に謎解きを意識して読んでいるわけではないけど、そんな私でも(思いつけない!)トリックで、だから胸をかきむしるほどに痛く、チラッと別の動機を考えた自分が恥ずかしくなるほどの崇高な愛のミステリーでした。

そりゃあ某タレントが某「オシャレまじょ」で関係のない本を取り出し、「私東野圭吾好きなんです! 靖子の役がしたい!」と言って、勝手に本も持ってくるはずだよ!

こんな愛を想像できますか? できない私はやっぱり凡人だなあ・・・。と、つくずく感じて、すっかり敗北の白旗を振るばかりでした・・・。東野圭吾、あなたは凄い人だ・・・。

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夢 甘いか苦いか

読んだ本【夢を与える】著者;綿谷りさ

Photo_27 時期を逃した気がしないでもないけど、この本読みました。

やっぱり綿谷りさって凄い書き手だなと感心しました。

ヒリヒリするような若い感情を、無駄なく簡潔に丁寧に書いている気がします。ともすれば突き放す感がしがちなのに、ちょっと離れたと思ったらまた寄ってくる感情のうねりを、淡々と書いた感じがしました。

『インストール』より、『蹴りたい背中』より成長している。若いとは眩しい。成長を感じさせてくれて、瑞々しい。本の内容は暗いのに『瑞々しい』と感じさせるこの感じは、作者が綿谷りさだと承知して読んでいるからでしょうか?

情念を持って『夕子』を産んだ母親がいる。産まれた子供を愛くるしくくるみこみ、なるべく愛おしく育てようとした父親がいる。生まれる前から実は破綻していた男女が育てた『夕子』はしかし、愛らしく美しく成長し、幼いころから続けていた雑誌モデルからアイドルへとブレイク。今日が何日の何曜日だか分らないほど忙しい夕子の初めて恋をした相手が、やがて彼女を破綻へ導いていく・・・。

という暗い内容なのに、どこか後ろ暗くほの明るい感じがしました。ラストを読んでもなお。

後味も悪いし、(えええ~!? どうなるのこの先!?)と、むしろこれから先の夕子の人生を覗きたくなる展開でしたが、私はなんだか、これがまっとうな人生の気がして、むしろほっとしたというか・・・。

(この本中学校にどうなの・・・(^_^;))と思ったのは事実ですが、これはそれを乗り越えて、華やかな裏の人生にも気付かせてくれる貴重な本だと思うのですが・・・どうでしょう・・・。

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北風と太陽

Photo_26 本【彩雲国物語】 著者;雪乃紗衣

ちょっと腑に落ちない出来事や、やる気をなくすような気分の時ってありますよね? お仕事してればそれなりに色々な事が見えてきたときとか、(なんか先が望めないな~・・・)とか、とたんにお仕事に嫌気がさすときってありますよね~? 

梅雨だからかな~? な~んかそんな、鬱っぽい気分の日々が続いています。

が、今日、生徒がこの本『彩雲国物語』を「これ、本当におもしろいですよね~!」って言うのでそれになんとなく相づち打ちながら(はて? ・・・内容忘れてきたな・・・f(^ー^;)と、ちょっと読み返してみました。

人にはきっと必要な北風と太陽だよね・・・・・・。

と、思わずにはいられない・・・。

がんばろうと思っても空回りの気がしても、鬱々してちゃんと心から笑顔でしゃべれなくても、気分は常に上向き! 秀麗を見習おう・・・。秀麗がいつも上向きかといえばそうではにけど、とりあえず最善の努力をしよう。

と、思いつつもやっぱりなんだかだるい・・・・・・・。梅雨だからかな~・・・・・・。

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そろそろ混乱してきました!

Photo_25 読んだ本【ドリームバスター4】 著者;宮部みゆき

待ってました! ドリームバスター4巻! 3巻があんな終わり方だったから、そりゃ続きが気になって仕方ないですよ。ようやく読めてホッとしたけど、またまた謎が増えたどころか、このままでは私の小さな脳はドリームバスターの世界を理解する範囲を超えてしまう~(^◇^;)

あ。読んでない方は1巻から読んで下さい。

近未来ファンタジーなのか、架空ファンタジーなのか、とりあえずカテゴリーはファンタジーです。1巻が出た頃は(へ~。宮部みゆきって、こんなファンタジーも書くんだ~。)って感心してたけど、4巻にもなると興味・感心はそっちじゃなくてこれからの、長くかかりそうな展開になっちゃうのよね~。どうなるんだろう・・・? FINがくるとしたら、それはどこが終わりなんだろう!?

そうえいばもう何年も前に宮部みゆきを読んでいた生徒が「なんで宮部みゆきって少年を書くの? 少年ばっかりだね。もしかしてそーいうのが好きな作家なのかな?」と言っておりましたが、そうじゃなくて多分彼女は、少年が乗り越えて成長して行く姿を描くのが上手く、そんな未来を信じているからだと思います。ま、でも確かに少年が主人公が多いけど、少女の主人公も多いけどな~!?

  

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魔除けの仮面、って、そのことか!?

Photo_24 読んだ本【仮面山荘殺人事件】 著者;東野圭吾

生徒に「東野圭吾の本って、学校図書館に入れられるか入れられないかビミョーな本も結構多いんだよね~。読んでみないと何とも言えないよね~。おっもしろいんだけどさ~。」

とぼやいていたら、「じゃあ読んで検討してください!」と貸して下さいました(^◇^;) いや。すみません。そんなつもりで言ったんじゃないんだけど。と思いつつ、でも持ってきてくれたことが嬉しくて、いそいそと読んでみました。

やっぱり東野圭吾って、すごいトリック持ってくるなあ~!? この人怪しい・・・犯人かな~? けど・・・だったらどうやってこれを逆転させるの!? と思っていたら最後の大どんでん返し!

(え? ・・・・・・・・・えええ?!)ですよ。言葉にしてみると。

解説でもそう書いてあったけど、(そういえば、最近の中学生の授業には“書評を書こう!”という単元がありますが、ほぼ総ての生徒が「書評って何~?」と言います・・・・・・・。切ない・・・・・・・。)“最後の大どんでん返し”にビックリした。いや~。おもしろかった!

これなら購入してもいいかもな~?

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日本語というリズム

P1010068 読んだ本【21世紀に生きる君へ】 著者;司馬遼太郎

司馬遼太郎先生に脱帽。

っていうか・・・すみません・・・。今まで、司馬遼太郎というお名前は知っていたし日本を代表する物すんごい大作家ということは知ってはいたのですけど、ちゃんとこの人の本を読んだことはなかったです。ごめんなさい!

何者かに伏して謝りたくなるくらい、司馬遼太郎は、スゴイ。

この本を読むだけでその凄さが震えるほどビリビリ伝わって、勉強不足の私が痛かったです(/_;。)

この薄い本は、司馬遼太郎先生が、なんと・・・小学生のために書き下ろしたものをまとめたものだとか!! なんて贅沢!! 

どうやら各社新聞紙上でも話題になった本だそうですね。

とにかくその美しい日本語の文章と、子どもにも分かり易い文章といったらないですよ。私、今まで司馬遼太郎という人は難しい文章ばかり書いていて読みにくい人というイメージしかなく、もっと感性の豊かな時期に読んでいたらと思うほどに自分の持つ感性の退化を惜しく思いました。本当に、美しい文章とは、分かり易い文章なんですね。

分かり易く読み手にすんなり入る文章。それが一番難しいのに、それをいとも易々と実現しているこの書き手を畏怖しました。

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この不思議な空間、「学校」。

読んだ本【六番目の小夜子】 著者;恩田陸

Photo_23 再読です。かれこれ3回目の再読かも!?

卒業式の日の午後、何か読みたくなってほとんど忘れかけていたこの本をチョイス。「学校とは不思議な空間だ。」と、作中秋くんが独白する部分(が、あったと思うんだけど・・・(^_^;))に激しく同感。

卒業や転勤で、生徒も先生も必ずこの学校を離れてゆく。同じ所に留まる人はいない。でも、校舎だけは、その容れ物だけは必ず変わらず在ることの不思議。その校舎・学校の意志なのかとたまに不気味に思うことがあるほどの歴史に彩られることも。

言わずとしれた恩田陸の本。ミステリー初心者には特に超・おすすめ! 中・高生に人気なんだそうな。結果の曖昧なところが人気らしいけど、最近ハヤリのケータイ小説よりずっと文章も構成もしっかりしていて、私は断然こちらを薦めますよ!! 

「なんか~、もっと読み応えがある、頭を使うような本が読みたいんです~?」

と言った1年生に「じゃあコレでもどうよ?」と薦めたところ、

「面白かったです! この本スゴイ面白かったです!」

って返却してくれましたヾ(*^。^*)ノ いえぇ~い

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ぜひ映画化して欲しい!

読んだ本【獣の奏者 Ⅰ闘蛇編 ・ Ⅱ王獣編】 著者;上橋菜穂子

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読んでいる間中ずっと、映像が頭の中に浮かんで、エリンがしっかり動いていた。映像が頭で動く、とか見える、とかの本になかなか出会えないので、読後は心地よくて早く続きが読みたくなりました。

アニメ化になればいいのに! ぜひ! ジブリでアニメ化になってほしい。ジブリの作る映画に共通した「芯」が通ずるものがあると思うのに!

ハリー・ポッターより分かり易く、ダレン・シャンより身近で親密で、なぜこの本が最近の2大ファンタジーと並ぶほどの人気が出ないのか分からない!! 表紙が地味だから!?(そう思うのは私だけですか・・・>> )))))(/_×)/) 売り出し方が地味だから!?(出版社さんごめんなさい(m_m)) 海外ファンタジーを圧倒的に凌駕する魅力が詰まっていると思うのは、私だけではないはず!! 

とりあえず私に出来ることといったら、まずは生徒に火を付けることですね( `_)メ(_´ )

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今も昔も変わらぬ礼節

読んだ本【礼儀作法入門】 著者;山口瞳

Photo_20 今朝の『南日本新聞』の『南風録』にこの本が取り上げられていて、以前読んだけどまた読んでみようと、本日仕事の合間にパラパラと読み返してみた。

品行は悪くても品性は良くしよう・・・ったって! 品性って難しいですよ先生(^◇^;) 今からどうことという問題じゃないんじゃ・・・!?

でも、古風なんだけど言ってることは筋が通っていて清々しい。(なるほどなあ)と感心することしきり。品性の良い人間かどうかは仕方ないとしても・・・それに近づく努力をするのが、人生に対する永遠の礼儀ではないかと思いました。

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永遠の秘密

読んだ本【秘密】 著者;東野圭吾

Photo_19 数年前、広末涼子さん主演で映画になった原作本ですね。図書室に入れていたんだけど読んでいなかった1冊。

生徒に「これどんな話?」って聞かれるたび「スキーバスの事故にあった母娘が、母の体は死亡して娘は意識が戻ったときに、体は娘なのに心は母でね・・・。」って、苦しい説明をしていました(+_+。)。最後の方を少し読んでしまっていたので大筋は知っていたのよね。でも、大筋を知っているのと全部読んで感想を言うのとでは大違いですよね。

「おもしろかった?」

「うん。おもしろかった。」

だけじゃない本の薦め方をするために、図書室にある本は読まなくちゃって、この時期は特に思います。一回読んだ本でも忘れていたり、昔読んだときと今読んだ時とでは感想が全く違うのが本の持つ不思議であり魅力だと思います。

自分が中学時代に読んだ本を覚えているかと言ったら、ほとんど覚えていないのが本音です(__;)。

でも、人に勧められて読んだ本とか、衝撃を受けた本とか、その時その人が薦めてくれた情景や言葉や本の佇まいとかは今だに覚えています。ということは、いつか私が生徒に薦めた本が、いつかどこかで生徒の脳裏を過ぎる日が来るかもしれない。

今は、読んでも意味の分からない、良さがちっともわからない、おもしろくない本でも、いつか時間が過ぎて再びその本と巡り会ったとき、図書室の情景や友だちの言葉を思い出す日が来るかもしれない。

そう思える本を薦めるときは、ちょっと慎重になります。薦める生徒も読める・読めないをつい考えます。北村薫の『スキップ』もそんな本です。『秘密』を読んで(中学生には難しいかも・・・)と思う反面、この本はそんな側面を持つ本だと思いました。

(中学生には)と評価の分かれる本だと思います。規制をかければ切りのない本の世界です。難しいけど・・・私はコレ、やっぱり「入り」にします。

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ぽかぽかを切り抜いて

読んだ本【小春日和】 著者;野中柊

Photo_17 「家族小説」というジャンルに入れるには無理があるように思われ、じゃあ「青春小説」かといえばそうでもないような・・・ほんわかぽかぽかの気持ちがぽこっと生まれるような小説でした。

成長するにつれて鏡を見るようにそっくりになる双子の片割れ「日和」の視点で描かれた、小学校1年生から3年生までの目まぐるしい3年間。

タップダンスを習い始めた双子がみるみるタップの腕前を上げ、CMプランナーの目にとまりケチャップのTVCMに出演することに。目まぐるしく変化する周囲と家族、そして双子の成長記。といった感じでしょうか。

私の勤務する学校には、タップダンスを習う3年生女子がいます。毎年、音楽発表会や文化祭で発表される彼女のタップの音を、読んでる間中感じました。

知ってる音があると、想像力が増幅されて音が華やかに響き出す。

タタタタ、タタタタ、タタタタタタタタタタタ。文字にすれば「タ」だけなのに、この「タ」が読んでる間中鳴り響き了いには(私も習いたい! タップダンスしてみたい!!)になりましたから!

ひたむきに練習すれば上達する才能と日常生活への視点がほどよいバランスの小説でした。

とりあえず今日、タップ習ってる生徒に基本ステップを習うぐらいの引き込まれ具合でしたから!!

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風が見えそう

読んだ本【一瞬の風になれ】 著者;佐藤多佳子

Photo_16 よかったです、この本。佐藤多佳子といえば『黄色い目の魚』は私立入試の問題にもなるぐらいだし、今年ブレイクしそうな作家だな~。あれ? それともこの時点ですでにブレイクしてる状態なのかな? まだまだ行けそうな作家だな、と、この本読んで思いました。

高校生スプリンターの3年間の話。プロリーグからスカウトされるほどのサッカー選手を兄に持つ新二、小・中学生時代、彼もサッカーが好きで続けてきたけど、高校で陸上競技に転向し、その才能を開花させる。彼の幼なじみであり天才スプリンターの蓮がいたからこその才能の開花。

実に爽やかな青春小説! 陸上用語がこまめに入っていてたまに?と思うんだけど、それに足を取られずに、スッスッと、走るように読めた。

今日、3年生の男の子が言った。「最後まで一気に読める本って、主人公のしゃべる言葉がアニメとかドラマとかの主人公の声で聞こえてイメージできてくるんだ。」って、この言葉を引き出せた3年間の彼の読書の蓄積に胸が震えたように、生徒がこの小説をイメージするところまで持っていきたい。

走ること、だだ走るだけのことにどんなに緻密な計算が張り巡らされ、それが日常を支えているのか、感じて欲しい。

今どきこんな子いるのかね・・・。って、思いそうになるけどf(^ー^; 

いいの! 青春小説なんだから! 

よ~し! どんどん宣伝しちゃうぞ!!w(^o^)W

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読んじゃったよ・・・

Photo_15 読んだ本【華麗なる一族 上・中・下】著者;山崎豊子

話題になってるドラマの原作を図書室に購入してみました。ドラマの方を毎週見ているのでいったいこの先どうなっちゃうんだろう・・・って、購入した本を、最初はチラ見。

(いけない。ドラマがあるからな~・・・。)って思いながら、誘惑に負けてちょっとパラ見。

だいたい色々と謎の多い一族じゃないですか。いったいこの先この一族はどうなるんだと、気になるじゃないですか。鉄平さんは高炉を建設出来るのか、お父様はこの事態をどう乗り切るのか、鉄平さんは誰の子どもなのか、って思うじゃないですか。ねえ? 

ちょっとずつちょっとずつのパラ見が、次第に真剣読みになって、最後は息を詰めて読んじゃった! 手に汗握る展開なんですよ! 一番怖ろしいのは、こんな本を書く山崎豊子だわ・・・(__;) 夕方のニュースで見た政治家全てを(この人たちに流れるお金って・・・)って考えちゃうじゃないですか! 

全てを読んでしまったら、今度は誰かに話したくなる。話したくなって生徒に「ねえねえ、華麗なる一族見てる?」

「見てます見てます。」

「この先の展開を知りたくない!? 話してもいい?!」

「ダメですよ!(`_´)」

これを今日は何回も繰り返しちゃった(^◇^;) 言いたい。しゃべりたい。この衝撃の結末をしゃべりたい。なのに生徒は口を揃えて「しゃべらないで!!」って言うの。

でもね・・・いいのかしら中学生が・・・あんな・・・あんな・・・あんなドラマを見ていて・・・。大人の世界って・・・って思うんじゃないのかな~。あのドラマ見ている生徒が結構いたことにも驚きましたf(^ー^;

いや~しかし本当にこの本、面白かった~~~\ ( @^◇ ^@)/

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出世街道

Photo_14 読んだ本【彩雲国物語・(多分)11巻と12巻ぐらい】著者:雪乃紗衣

こんな本も読みます。角川ルビー文庫ね。アニメ放送もされてるらしく、生徒にも人気なので、ちょっくら読んでみることにしました。

そしたらこれが! 一昔前の少女小説とはちょっと違うんだな~。なんとこの主人公の女の子、出世していくんだな。舞台が架空の中国チックな国なんだけど、女性の官吏登用1号目としてどんどん出世していく。

ま、読者対象が10代なので(そんな甘くないでしょ・・・)って突っ込みは置いとくとしてもモテモテですが。素敵な殿方に囲まれていますが。いや、突っ込んではいけない。

少女小説分野も進化したな~・・・と感心しちゃった(笑)。

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じれったい!

Photo_13 読んだ本【カフーを待ちわびて】著者;原田ハマ

第1回『日本ラブストーリー大賞』受賞作。本屋さんの平積みで気にはなっていたけど、買うまではないよなと思っていたら、市立図書館で貸出してたので(おおラッキーヽ(*^。^*)ノ)といそいそ借りてきました。

沖縄の小さな島を舞台にした、のんびりゆるい空気のほんわかしたラブストーリーだった。島の存続を賭けたリゾート開発を背景に描く、島の人々と主人公の明青と幸とおばあの生活が丁寧で、私はこの話し好き。これなら中学生にも全然OKだ!(そう。大事なのはそこなんです、私の場合。)

しかし明青がじれったいのよ! 口べたな明青がじれったい!! そのじれったさがまた憎いぐらい良い。

新人のつたなさを感じない書きっぷりだったし、沖縄のこともよく調べて書いてあるな~。って気がした。今ハヤリのなんとかラブとかの真逆を行く純愛です。

きゅん(*^_^*) ってしたい人におすすめですよ。

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切ない・・・

Photo_10 読んだ本【本当はちがうんだ日記】 著者;穂村弘

違うんだ。本当は違うんだ。42歳でこんな人生を送っているはずじゃなかった。違うんだ。夜中に目が覚めてベッドの仲で菓子パンを食べるなんて違うんだ。

違うのかな~・・・? 

私、この人の本読んでると、だんだんこのだめっぷりが哀しく切なく愛おしくなってくるのよね・・・。42歳総務課長・歌人・ダメ人間。だから? だから何!? いいじゃんダメでも! ほむほむ、ダメでもいいんだよ! って、彼の人生を応援したくなりました。あまりにもその日常が切実すぎてつい・・。

いや。正直な話、彼氏にはしたくないです。心がない気がして切なくなる彼です。読んでる文章からその『心がない』気がして辛いです。

いや、心はちゃんとあります。人間だからね。でも、一般的な女性が求める心が、彼に見えないのが切ないです。時代や性別や空間を超越した存在に、いっそなってしまえば楽なになりきれない彼が愛おしい。

いいよほむほむ。私の近くにいなければ愛おしいままでいられるよ・・・。という、なんとも切ない存在が、彼なのです。そんな切実を、勝手に感じる彼のエッセイを、年末年始に読んでいました。

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いつかのだめ・・・

Photo_9 いや~。今日もおもしろかったよ『のだめカンタービレ』!(*T▽T*)

友人723にのだめのマンガを借りて以来のファンだけど(以前の『天才ファミリーカンパニー』もめちゃおもしろかったけど・・・あれは終わったのだろうか・・・。)、ドラマはTVから音楽が流れてくるのがいいな~♪

紙の上の音を求めてTSUTAYAでレンタルも何度かしたけど、全曲を網羅するには無理があるし、探しきれん! どんな曲なんだろうって思いながら読んでいたのがピタリと流れるのはいい。ドラマも原作に忠実だし。のだめ役の上原樹里ちゃんもかわいくて、だんだんのだめに見えてくるから不思議だ!

ドラマを見ながら毎週思うんだけど、いやっぱり! このマンガは学校図書館に『買い』でしょう!?

音楽科の先生も「いいんじゃない?!」って言ってたしな~・・・。

新しい音楽マンガの形態。しかも少女マンガチックでなく、男子も(ドラマもあったし)読みそうな感じだし。何よりこのマンガによってクラシックを好きになること間違いないから!(あれ? 私だけ?? ピアノを弾ける人が羨ましいです。一時期ピアノを買おうかと真剣に悩みました。)

って思うんだけど・・・公費で買いますからね・・・。

でもマンガは普通に図書室に置いてあるし。ま、男子ばっかり読んでるようなスタンダードな学習マンガみたいなのだし(『キャプテン』とか『ブラックジャック』とか『お~い龍馬』とか。損傷が激しいけど・・・。)嗚呼このラインナップ、男子が好きそうなのばっかり・・・。ここは両立を目指して『のだめ』を入れるべきか・・・。紛失の危険と隣り合わせで『のだめ』を・・・。ああでも、本自体が、未だ『漫画本』の形態を保ったままなのよね~。まだ続いてるし! 終わりはあるのか!? 

って、今日もまた、TVを見ながら悶々とするのでした・・・。

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それは甘いのか?

読んだ本【Sweet Blue Age】 著者;有川 浩 (著), 角田 光代 (著), 坂木 司 (著), 桜庭 一樹 (著), 日向 蓬 (著), 森見 登美彦 (著), 三羽 省吾 (著)

それは甘い年代でしたか? 甘いって言える人はいいなあ~。

全然甘くない年代でした。二度と戻りたくないけど、今となっちゃ懐かしく思える年代。

このタイトルをもってきたのは出版社かな? 出版社の、この本の担当者がタイトルを決めるのかな? ・・・なんて辛いタイトルセンスなんでしょう(笑)。私はこれを辛く感じるけど、どうだろう? そしてこのタイトルを持ってきた人のセンスを愛しく感じる。

Photo_6 一応カテゴリーは『図書室入り』にしてるけど、私は今、この本を図書室に入れるのをちょっとだけ迷っている。迷いはしてるけど、書架には並ぶだろう。

どれも、懐かしくほろ苦い。

これまた最近多い、新進気鋭作家の、タイトルを冠した通りのテーマでのアンソロジー。しかしもちろん中学生向けに書かれて本じゃないので、中には(うむむ・・・どうよコレ・・・。)ってのもある。他はいいのにそれだけ! ってなると惜しくなる。

ま、この本から作家単体の本へと興味を向けるようにし向けるには、いい本だな。

内容はどれも(ほぉ・・・。)とか(あは。)とか、しょうがないじゃないっすか、『図書館戦争』の言語をおもしろいけどちょっと・・・(‐_‐)? って思っちゃうような感性になりつつあるからこんな感想にとどめるしかできないけど。

 

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瀬尾まいこに脱帽

読んだ本【温室デイズ】 著者;瀬尾まいこ

Photo_3 帯が気に入らない! たった2行が気に入らない。「ふたりの少女が起こした、小さな優しい奇跡。」ってこの“奇跡”って単語が気に入らない。この本の雰囲気を壊している気がする。違う角度で見れば奇跡かもしれないけど、奇跡と呼ぶには痛かった。

小学校6年生のとき学級崩壊した学校と付近の平和な小学校2校で成る中学校。どこにでもあるような、そんな中学校が舞台。

最初は教室に紙飛行機が飛び始め、押しピン遊びが流行りだし、禁止されている自転車登校が始まりだす。という出だしから身につまされる。崩壊をたどる学級、授業が授業でなくなり、器物破損が繰り返し行われ、教室が荒れて、そのうち被害は人に及ぶようになる。

小学校のときそれを体験し、いけないことだと思いながらもリーダー格で行動していた中学3年生のみちるは、3年の10月という時期にさしかかり、このままでは確実に小学校の二の舞だと感じ、この現状をどうにかしたいと思い始める。一方、小学校6年生の時、「いけないこと」を「いけない」とちゃんと発言を繰り返した故にいじめの標的にされ、結局転校した優子は、中学校でみちると再会し、今では仲のよい友達。しかし優子は、正義感の強いみちるの言動をどうにか止めようとするが、みちるは行動を起こしてしまう。

そこから始まるみちるへの執拗で陰険ないじめ。教師は見えているのに見ないふり。自分とかかわると優子にも害が及ぶからと優子を離し、一人で淡々とこなすみちるをすぐに見るに耐えなくなり、優子は『心の相談室』(今、大抵の学校にはこの名称の教室が配置してあります。)登校を始める。

いじめられても教室登校するみちる。相談室にも行かなくなり、フリースクールに通うようになる優子。

この状態。さあ、卒業までの間にどうなると思いますか?

この作家の瀬尾まいこは、現職の中学校の国語教諭。

だからだろうか、ぐっと身近に迫るような中学生の視点が切ない。みちると優子、それに関わる生徒が切ない。親が切ない。先生たちの動きが切なく痛く辛い。中学校で働くこの人はきっと、生徒をよく見ている先生だろう。非常勤講師の期間、歯がゆい思いをたくさんしたのだろう。同じ職場で働いたら、きっと私はこの作家を、先生としても好きになる。

しかし、現在学級担任(雑誌『ダ・ヴィンチ』によると)で超忙しいだろうに、よく書く時間を確保してるなって、私はそこを思っちゃうよw(@。@;)w オウ~。絶対ほとんど寝てないな。

それでも書く。多分書いたら現場にいる人だからこそ、どんなことを言われるのか想定していたはず。言わないまでも、思われることさえも。でも書く。それって、同じ「学校」という職場にいる人間として、素直に凄いと思う。

みちるみたい。多分本人は否定するだろうけど。

そして私は、この作家のこの姿勢が好きだ。

できることならこの本で大きな賞を取って欲しい。伝統もネームバリューもある賞を受賞する本になれば(今でも十分だと思うんだけど)、莫大にこの本を読む人間が増加する。この本は、いまよりもっと、たくさんの人の目に触れ、読んで、感じてほしい。

だって、みちるが言う。

「学校に行かなくても大丈夫にするのが先生なの? 辛いことがあったら、逃げ場を作ってあげるのが先生たちの仕事なの? そんなんじゃなくて、ちゃんとみんなが普通に教室で過ごせるようにしてよ。」

優子は思う。

(教室に行きたくない。そういう私に特別登校が認められ、学校にいきたくなくなれば、次のものが用意される。教室でまともに戦うみちるには、誰も手を差し伸べないけど、逃げさえすればどこまでも面倒を見てもらえる。教室で戦うのは、ドロップアウトするよりも何倍も辛いのに。)

この戦いは、ほんの1例。

これはむしろ、大人の読むべき本だ。

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げに恐ろしき・・・

県立図書館は、最近のシステムでは返却が遅れたら次の貸出は停止になるのよね。

停止にされて困ったので(返さない私が悪いのだけど)、市立図書館に行きました。

市立図書館は7時までと、以前に比べれば閉館の時刻も延びたけど・・・やっぱり早い気がする。県立図書館は9時が閉館だから。7時までのところを現場に付いたのが閉館10分ほど前。ちょっと慌てたけど、よく考えると生徒の休み時間も10分。しかも5分前には「時間だよ~。」って追い返すので、10分とはいかに貴重な時間だろうかと思い知りました。

県立図書館に比べて、市立図書館は置いてある本が豊富。新刊も結構すぐはいる(予約待ちだけど)し、館内のレイアウトなのか証明なのか、なんだか行きやすい。

そこで借りた4冊の中の1冊が、女流作家のアンソロジーの『Friends』

Friends 見知った作家もいれば、名前を知らない作家もいる計9話が入った、みっしりと甘く苦い本。

最初、この手の本はきっと中学生向きではない本だろうと決めてかかってたんだけど、案外イケた。テーマが本のタイトルなので、その作家によるテーマの切り口で描かれていて、読みやすいしちょうどいい感じに仕上がっていた。

・・・最後の唯川恵さんの作品はビターでしたけど。(これが最後なの!? 結局最後はこれなの!?)という、私一人の感想ですけどもね・・・。『これ』ってのは、女の友情ね。唯川恵節の女の友情は背筋が凍りそうだった( ̄ェ ̄;)けど・・・・・・。でもまあ、これも女性の友情の一面だということで・・・。でもなんで最後なんだろう。横山理香の方でもよかったのに(^◇^;)

9つの作品を描いた作家は『江國香織』『谷村志穂』『島村洋子』『下川香苗』『前川麻子』『安達千夏』『倉本由布』『横森理香』『唯川恵』となっております。

勉強不足で、御存知申し上げなかった作家が2人・・・(TωT)ブヒー

他の7人は、名前を見ただけで、なんとなくその短編のの雰囲気が掴めそうな気がしませんか? 実際、どれも雰囲気がらしくって、短編でおいしい作品でした。

中学生が作家を知る、最初の取りかかりによさそうな本だったよ~(*^_^*)

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先生のおしゃべり

授業中に先生がポロッと話した本が、急に貸出増加になることがある。

そんな時、先生のおしゃべりってすごいな~。って思う! 

それは社会科の授業中、裁判と死刑制度の部分で話題にしたらしい(生徒に聞いた。)のだけど、高野和明先生の『13階段』。それまでそんなに動く本でもなかったのに、ある日を境に生徒からの問い合わせがあるようになり、予約も入るようになった。

Photo_2 実はこの本、数年前別の先生が当時持っていたクラスの学級文庫に入っていた本で、先生本人の持ち物だったのを貸してもらって読んだところ、ミステリーの濃厚な読み応えと死刑制度という重いテーマを分かり易く描いていて、(こりゃあ中学生にもいいや!)とそそくさと購入した本。

そんな本がこんな時に動くなんて、やっぱり先生のおしゃべりってすごいな~。ってしみじみ思った。だって、それが1クラスじゃなくて数クラスに跨ってたし。よっぽど上手に紹介したんだろうな~・・・。

今度、どんな話をしたのか先生に聞いてみよう♪

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切り絵劇

Photo_1 『立冬』の本日、私の勤務する中学校は文化祭でした。

最近の文化祭での劇はどこでもハヤリのダンスを取り入れるクラスがほとんどで、(文化祭テーマは一体何処に行ったんだろう・・・ってか・・・その劇のテーマはナンダロか?ヽ(  ̄д ̄;)ノ )訴えるもののない、ほとんど観客を無視した自己満足の舞台がほとんどでした・・・。

しかしその中でも、文化祭のテーマに沿ったクラス独自のテーマをきちんと持った目的性のある舞台を演出したクラスが数クラス。

その数少ないクラスの1つが選んだのが『切り絵劇』の『花咲き山』。

斉藤隆介先生の『花咲き山』を滝平二郎さんの切り絵で絵本にした有名な本。

実はこの絵本、図書室に入ってなくて、担任の先生からオファーがあって急遽書店さんに注文して超特急で持ってきてもらった本でした(@@;))))~~(((((;@@)  

中学校にはいいかな? と思い、購入せずにいた絵本。図書室に元々あるのは『斉藤隆介全集』。

「じゃ・・・だめですよね! すぐ取り寄せます!」って口で言ったけど、本当はちょっと不安でした、書店さんがすぐに持ってきてくださるのか。でも、そこは日頃から無理な注文を受け付けてくださる書店さんのこと。電話1本で本当にすぐに持ってきて下さった。有難いわ~~☆・:.,;*

そんなこんなで今日のこの日を迎え、幻想的な切り絵の世界を描いた舞台を見ることができました。

先生はもちろん、資料を提供する図書室は黒子。ライトを浴びてキラキラ輝くのは生徒。

それが胸一杯に嬉しい切り絵劇でした。

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手紙。

読んだ本【手紙】 著者;東野圭吾

映画化される以前から、この本が出版されてからずっと図書室にあった本だった。

映画化されると広告が打ち出されてから、にわかにこの本が本校でも脚光を浴びているようだったけど、それ以前に生徒達のクチコミで「この本イイよ!」と読み継がれているようだった。その現場を幾度となく目撃していたので、生徒に「この本おもしろい?」って聞かれたら迷いなく

「うん。 おもしろいよ!(読んでないけど(°_°;)ハラハラ(; °_°))」 って答えていたわ! 読んでいないクセに「おもしろい」もないだろう。ゴメンよ生徒達・・・【T_T】。

でも! 今日からは胸を張って答えます。

「面白いとかじゃなく、いい本だから、読んだ方がいいよ。」って、ね。

Photo 予約と予約の合間に、パラパラと読んでみたの。パラパラ読んでいたら“パラパラ”じゃ済まなくなって、本腰入れて読んだよ。本当は受け入れた当初に読もうとしたんだけど、時間がなくてあえなく断念した本だった。だから、さわりと展開はちゃんと知っていたよ。

強盗殺人を犯した兄を持つ、天涯孤独の弟の話、タイトルの『手紙』は、毎月服務中の兄から届く『手紙』であり、返信する弟の手紙でもあり、それにまつわる人びとであり・・・。

TSUTAYAで雑誌を買ったらチラシをもらった。だから、そのチラシと一緒に『手紙』を表紙見せしたら、すぐに借り手が付いた。映画になった本はすぐに借り手が付くから、次から次に借り手が現れるけど、チラシは貸出してないので、「貸出中」の文字が躍る横に鎮座するチラシを目にする生徒は、それこそたくさんいる。そのチラシを手にして「まだ返却してないの~?」ってブーブー言う生徒も、それこそたくさん。

この、返却を待っている生徒全員に、ぜひ読んで欲しい1冊!

詳しいことは言いません。読めば分かる本だから。

最初は、事件のあらましと裁判なので(う~ん・・・?)って思うけど、ここを超えてから物語は始まると考え、ぜひにでも読み進めて欲しい1冊。もしかしたら、価値観を変える1冊になるかもしれない。この本で直木賞を受賞したっておかしくない作家。っていうか、常に賞を取ってもおかしくない作家なのだと改めて知った本でした。

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包帯で癒える傷

読んだ本【包帯クラブ】 著者;天童荒田

Houtai うーん・・・。とっても評価が高いこの本。

確かに、傷ついた少年少女が、その傷を癒す手だてとして、傷を負った場所に(自分でなく、“場所”ね。読むまでずっと、手とか心臓の上とか安易に考えてたけど、教室とかボールとかだったよ。)包帯を巻くという行為で癒されていく姿を描くところは感動する思う。

しかし・・・身を入れて読んでなかったからか、私はイマイチピンと来なかったんだよね~・・・。

なんだか嘘くさいというか・・・・・。

評価が高い本だけに、こうなると自分に感動する心が欠けてるんじゃないかと心配になっちゃうな(;_ _;) 

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150年前の色彩

読んだ本【初ものがたり】 著者;宮部みゆき

生徒に「どの本おもしろい?」って聞かれて

(よっしゃ!)(/\)チャチャチャチャ \(^o^)/ハッ!! 勇んで差し出したら、あっさり「時代劇はちょっと・・・。」

ですよね・・・。平成の世に生まれた君たちはちょっとね・・・・・・・。阪神淡路大震災だって、教科書で学んだ人びとですからね・・・・・・。って・・・いや! ちょと待て待て!

江戸時代にだって、君たちのご先祖様は確実に生きていた!

生きていなくちゃ君たちが生まれてるはずがな~い!!!

ご先祖様の生きてた時代だって、今のあなたと全然変わらない人の心が時代を創ってきたのだよ~!!

力説して渋々借りていった生徒の「おもしろかった! 時代劇いいじゃん!?」の笑顔に(ふ・・・。勝った・・・ヽ(^0^)ノ)(←何に? ヽ(。_゜)ノ? (^◇^;)) 

微妙な勝利に酔いしれた本を、私も久しぶりに読んでみることにしました。

その本はこちら。Hatumono

宮部みゆきの時代物にはちょくちょく登場する、本所深川一帯をあずかる岡っ引きの、通称「回向院の茂七」親分の扱う謎が、四季折々の江戸風景を交えて展開する短編推理小説。

今の世も150年前の江戸の世も、人の心は同じだ。

茂七親分の扱う事件は、殺しだったり詐欺だったりで、今の世と変わらないのだけど、江戸時代の「言い回し」だったり、事件の「収め方」だったり、ちょっとした季節の変わり目の風景だったりの、その切り口が色彩豊かで(はっ)とする。

全部で6話の短編が入っているんだけど、そこに通じて色を添えているのが、富岡橋のたもとの路地に出ている屋台の親爺さん。

茂七親分が、事件の仕切り直しに訪れる屋台の、出自が謎の親爺さんが造る料理が・・・どれもおいしそうなの~!

最近こんな本まで出てるのよ!Rdoresipi

宮部作品に出てくる江戸時代の料理を再現した本なんだけど、冷蔵庫の

ない時代なので、どれもがその時期の『旬』の食べ物であって、これを見ながら『初ものがたり』を読むと、もっと江戸を身近に感じた。

きっと、江戸と平成に生きる世の違いがどこから生まれるかって、こんなところから生まれるんだろうな。

料理一つにしてもそう。

闇の濃い、夜が月の光と蝋燭だけの時代に見る料理は、今ともっと見え方も違ったし、もちろん味も違っただろうな。

かぼちゃはきっと、もっと甘く感じるのかも!

甘いモノを、もっと正しく甘く感じる舌だっただろうな~。

あ・・・小説から離れてしまったけど・・・f(^ー^;

こうして本を読むのもまた、違った感じでおもしろかった♪

明日は生徒にレシピ本を紹介してみよ~っと♪(~v~)

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夏で高校生

読んだ本【チェケラッチョ!!】著者;秦健日子 20060914

テーマは普通にいいのに、どうも薄っぺらい気がした『キャッチアウェーブ』と似たような青春小説かな~? と思いながら読んだから、

(お? うん。これはイケる)にすり替わるのも早かった。

文章を書き慣れた感じの読みやすい小説。体で沖縄の気温を感じた気になった。

映画を見に行った生徒もいて、「チェケラッチョ読みたい~!」ってリクエストの本。

沖縄の高校生・唯は、幼なじみで同じクラスの透のことが好き。

でも透は唯のこと・・・ただの幼なじみとしか思ってない。

ある日、唯の姉・ミナ姉が追っかけをしている「ワーカ・ホリック」というバンドのライブを見に行った唯・透・暁・哲雄(暁と哲雄も幼なじみ)の4人は、雷に打たれるようにワーホリに感激し、男3人でバンドを結成。唯にマネージャーを頼む。目標はワーホリの前座→単独ライブ。

しかしこのラップバンドが驚くほど下手。唯の姉の旦那・アンジー(アメリカ人・ラップ上手)にラップの教えを請い、ひたすら練習に励む透の前に現れた謎の小西真奈美風美女。

ワーホリの前座はどうなるか? 唯の恋の行方は!?

透の恋心に気がついた唯のさわやかな逆上っぷりと、高校生女子の持つ(押し倒したい)気持ちのせめぎ合いがスカッとしてて、かわいくて、笑った。

バカっぽいのもいい(笑)。

映画では、透を演じたのが市原隼人って本の帯にも付いてたし、そのイメージで読んだので、もっとなんだか笑った。

市原隼人は、最初に見たのが岩井俊二の映画『リリィ・シュシュのすべて』だったので、どうもあの暗いイメージが付きまとって仕方なく、だからそれ以降TVや映画で見るたびに(幸せでよかったね~)って、勝手に思ってしまうσ(^^;) ま、それだけ岩井俊二の演出というか、映画の撮り方が凄いんだな~って(あ、もちろん市原隼人本人も上手いのよね!)思うんだけど。

この本も、夏で高校生で恋で海なんだけど、サクサクした文章で上々気分に読める本でした。

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